ブログ(記事)|患者さまに合わせたチーム医療を実践し、予防・メンテナンスに尽力する八王子・日野のか強診、多賀歯科医院
厚生労働省認定 かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所
歯科外来診療環境体制認定施設
こんにちは!
北八王子駅、豊田駅から通える 日野市・八王子市歯医者さん多賀歯科医院です。
毎日、何となく顎や頭が重だるい…
もしかしたら、それ「くいしばり」や「歯ぎしり」のサインかもしれません。
特に女性は、ホルモンバランスの影響を受けやすく、くいしばりや歯ぎしりのリスクが高いと言われています。
今回は、女性が気をつけたい「くいしばり&歯ぎしり」について、その原因やセルフケアから専門家による治療法まで詳しく解説していきます。
あなたは大丈夫? くいしばり&歯ぎしりのサインを見つけてみよう
「くいしばり」と「歯ぎしり」は、どちらも無意識のうちに行っていることが多く、自分で気付きにくいのが特徴です。
しかし、放置すると様々な体の不調につながることがあります。
まずは、以下のチェックリストで、ご自身の状態を確認してみましょう。
【くいしばり・歯ぎしりの自覚症状チェックリスト】
☑朝起きた時、顎がだるい、重い、口が開きづらい
☑歯が痛い、しみたりする
☑頭痛がする(特にこめかみ)
☑首や肩が凝りやすい
☑めまいがする
☑耳鳴りがする
☑顎のあたりにえらが張ってきたように感じる
☑歯がすり減っている、欠けていると指摘されたことがある
☑舌の縁に歯型がついている
☑口の中をよく噛んでしまう
☑集中している時やストレスを感じている時に、無意識に歯をくいしばっていることに気づく
これらの症状にいくつか当てはまる方は、くいしばりや歯ぎしりの可能性があります。
【くいしばり・歯ぎしりの種類】
1.クレンチングタイプ:
ギシギシと音を立てずに、上下の歯に力をいれて強くくいしばる状態。(いわゆる「くいしばり」)
睡眠時だけでなく、仕事中や運動中に無意識にくいしばることもある。
2.グラインディングタイプ:
歯ぎしりとも呼ばれ、「ギリギリ」と音を立てて歯をすり合わせる状態。
睡眠中に起こりやすく、早く大きく動かしている人が多い。
3.タッピングタイプ:
上下の歯を「カチカチ」と音を鳴らしてぶつけ合う。
強くぶつける人から弱く当てる人まで、歯をぶつけ合う力は個人差がある。
4.ナッシングタイプ:
きしませ型とも呼ばれ、歯の特定の部分をすり合わせる状態。
「キシキシ」ときしませる音がするのが特徴で、歯の一部分だけが徐々にすり減っていきます。
くいしばりや歯ぎしりは一つだけでなく、複数のタイプを持ち合わせている人もいます。
放置すると体に悪影響も…!? くいしばり&歯ぎしりが引き起こす問題
くいしばりや歯ぎしりは、歯や顎に大きな負担をかけるため、様々な問題を引き起こす可能性があります。
【歯や口腔内への影響】
1.歯の摩耗・破損:
歯がすり減ったり、欠けたり、ひびが入ったりする。
2.知覚過敏:
歯のエナメル質が摩耗することで、歯がしみるようになる。
3.顎関節症:
顎の関節や筋肉に痛みや違和感、口が開けづらい、音が鳴るなどの症状が出る。
4.歯周病の悪化:
歯周組織への負担が大きくなり、歯周病を悪化させる。
5.入れ歯・被せ物の破損:
強い力がかかることで、入れ歯や被せ物が破損しやすくなる。
【体全体への影響】
1.頭痛:
側頭筋という頭の横にある筋肉が緊張することで、頭痛を引き起こす。
2.肩こり・首こり:
顎の筋肉と肩や首の筋肉はつながっており、顎に負担がかかると肩や首にも負担がかかる。
3.顔の輪郭の変化:
咬筋(こうきん)という顎の筋肉が発達することで、エラが張って顔が大きく見えるようになる。
4.睡眠の質低下:
睡眠中にくいしばりや歯ぎしりがあると、深い睡眠が得られにくくなる。
5.自律神経の乱れ:
ストレスや緊張によってくいしばりや歯ぎしりが悪化し、自律神経のバランスを崩す可能性がある。
なぜ女性に多いの? 女性ホルモンとくいしばり&歯ぎしりの関係
女性は、男性に比べてくいしばりや歯ぎしりをする方が多いと言われています。
その原因の一つとして考えられるのが、女性ホルモンの影響です。
女性ホルモンの一つであるエストロゲンには、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑える働きがあります。
しかし月経周期、更年期などなどによりホルモンバランスが変動しやすく、これがくいしばりや歯ぎしりに影響を与えている可能性があります。
特にエストロゲンの分泌量が減少する時期は、ストレスの影響を受けやすくなり、くいしばりや歯ぎしりが増加する傾向があると考えられています。
また、妊娠中はホルモンバランスが大きく変化するため、同様にくいしばりや歯ぎしりが増える妊婦さんも多く見られます。
女性のくいしばり&歯ぎしりの原因と対策
【原因】
1.ストレス:
ストレスを感じると、無意識に歯をくいしばったり、歯ぎしりをしてしまう。
2.噛み合わせの悪さ:
噛み合わせが悪いと、一部の歯に負担が集中し、くいしばりや歯ぎしりを誘発する。
3.歯並びの悪さ:
歯並びが悪いと、歯と歯がうまく噛み合わず、くいしばりや歯ぎしりを起こしやすくなる。
4.姿勢が悪い:
猫背などの姿勢が悪いと、頭が前に出て顎に負担がかかり、くいしばりや歯ぎしりの原因になる。
5.生活習慣:
アルコールやカフェインの過剰摂取、喫煙なども、くいしばりや歯ぎしりを悪化させる要因となる。
6.薬の副作用:
一部の薬の副作用として、くいしばりや歯ぎしりが現れることがある。
【自宅でできるセルフケア】
1.マッサージ:
顎の筋肉やこめかみ、首や肩をマッサージして、緊張をほぐす。
2.ストレッチ:
首や肩、顎のストレッチを行うことで、筋肉の緊張を緩和する。
3.温罨法(おんあんぽう):
顎や首に蒸しタオルなどを当てて温めることで、血行を促進し、筋肉の緊張を和らげる。
4.リラックス:
ヨガや瞑想、アロマテラピーなど、リラックスできる方法を見つけて実践する。
5.生活習慣の改善:
バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠を心がける。
6.ガムを噛まない:
ガムを長時間噛むことは、顎の筋肉に負担をかけ、くいしばりや歯ぎしりを悪化させる可能性がある。
【歯科医院でできる治療】
1.マウスピース(ナイトガード)作成:
就寝時に装着することで、歯の保護や顎への負担を軽減する。
2.噛み合わせの調整:
噛み合わせの悪い部分を調整することで、歯や顎への負担を分散させる。
3.ボトックス注射:
咬筋(こうきん)にボトックスを注射することで、筋肉の動きを抑え、くいしばりや歯ぎしりを軽減する。
最後に
今回は、女性に多い「くいしばり&歯ぎしり」について解説しました。
くいしばりや歯ぎしりは自分で気づきにくいからこそ、放置せずに早めに対処することが大切です。
日頃からセルフケアを心がけ、気になる症状があれば、お早めに歯科医院にご相談ください。
多賀歯科医院では、患者様のいろいろなお悩みにもお答えしています。
お口のお悩みがありましたら、お気軽にご来院ください。
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