半永久的に白さを維持できる治療が審美歯科治療です。 しかし、美しさだけの追求では意味がありません。 咬めてこその「歯」なのですから・・・
審美歯科治療とは?
審美歯科治療とは、つめ物・かぶせ物を用いて「歯」や「歯並び」をより美しくするための治療です。
しかし、つめ物・かぶせ物を用いた治療となりますので、「歯を削る」必要があることがホワイトニングと異なる部分です。
どちらの治療にも一長一短がありますが、まずは本文を読んで頂き、担当医と相談することをお勧めします。
当院では、ドクターを含め、ホワイトニング・審美歯科に精通しているホワイトニングコーディネーターが4人在籍していますのでお気軽にお声掛けください。
当院の審美歯科治療における3つの特徴
特徴1.カウンセリングの徹底
当然の事ですが、まずは患者様の希望・理想を正確に把握することが大切となります。当院では、審美治療に精通したドクターを含め、ホワイトニングコーディネーター(有資格者)も4人在籍しておりますので、患者様の希望・理想を私たちにお伝え下さい。
特徴2.優秀な歯科技工所との連携
皆様はあまりご存じないかもしれませんが、詰め物・かぶせ物は歯科技工所という別のところで作成します。1から100まですべて歯科医師が作るわけではありません。
つまり、いくら歯科医師の能力が高くとも、連携している歯科技工所の能力が高くなければ決してよい技工物(詰め物・かぶせ物)は作れないということです。
したがって、どの技工所と連携しているかで詰め物・かぶせ物の良し悪しが変わってきます。
当院では、「O’Zデンタル」という歯科技工所さんと連携し、詰め物・かぶせ物を作成しています。この技工所を運営している代表の小田さんはがつくる技工物はクオリティーが非常に安定しており、安心して任せられる技工所さんです。
代表の小田さんにお話を伺ってきました。
特徴3.患者様、ドクター、歯科技工士の3者による共同治療
患者様によっては、ドクターに質問することや、本当の気持ちを伝えにくいということもあるかと思います。
そのような時は、歯科技工士に是非お話ししてみてください。
当院では、歯科技工士が技工物を作るために患者様とお話しする機会を設けています。
どのような色合いが良いのか、どのような形が理想なのかなど。
それ以外にも、ドクターと患者様との間に入り、患者様が理想とする歯を一緒になって考えていくのも1つの仕事ですので、気兼ねなくお声掛けください。
特徴4.「美しさ」だけでなく「機能性」も考えた治療
審美歯科治療をしたことにより、あごが疲れたり肩こり・腰痛・頭痛などが発症することが稀にあります。
これは治療により「咬み合せ」が微妙に変化したことに起因する場合があります。
審美歯科治療では「歯の美しさ」も大切ですが、同じくらいに咬み合わせなどの「機能性」も考慮したお口全体の治療計画を立てる必要があります。
特に歯ぎしり・くいしばりぐせのある人は慎重に計画を立てなければなりません。
また、治療される方の生活習慣、年齢、性格、顔の輪郭、雰囲気、肌の色、よくつける口紅の色などによっても提案内容が変わってきます。
これらをトータルに把握し、患者さまに一番合ったものを提供することが審美歯科治療の成功を導き、患者様の満足につながるものと考えます。
「美しさ」「機能性」を追求するために当院が行う治療工程
歯科用ルーペ(拡大鏡)

これを使う事で、肉眼では見えない部分も見えてくるため、精密な治療が可能となります。
歯肉圧排

歯茎を押し下げて、歯とかぶせ物に隙間が生じないようにするための工程です。これを行う事で、虫歯になりにくくなりますし、完成後の美しさも向上します。
シリコン印象材

歯型を採る材料です。保険治療で使われる印象材と異なり、精密な印象を採ることができます。
ワックスアップ

つめ物・かぶせ物をそのまま作るのではなく、まずは模型でデザインを行います。事前シミュレーションです。
プロビジョナルレストレーション

仮歯を作り、実際にお口の中に入れ、噛み合せ・審美性をチェックする工程です。仮歯といいましても、手を抜くことはしません。これの出来不出来で完成形が決まるためです。
フェイスボウトランスファー

噛み合わせの正し位置を把握する工程です。
見た目が美しくても、機能性が悪ければ体の健康を害してしまう事もあるので大切な工程になります。
小さな虫歯をキレイに治療したい・銀色の詰め物を白くしたい
保険治療と保険外治療があります。
レジン充填(保険適用)

これは保険適用の治療となります。
メリット | ・保険適用なので安い。 ・銀歯と比べて審美性に優れる。 |
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デメリット | ・時間の経過とともに変色する。 ・摩耗しやすい(耐久性がない)。 |
セラミックインレー(保険適用外)

メリット | ・審美性に優れる。 ・変色しない又はしにくい。 ・摩耗しにくい(耐久性がある)。 |
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デメリット | ・値段が高い。 ・2回の来院が必要。 |
「大きな」虫歯を綺麗に治療したい・「かぶせ物」を白くしたい
保険が適用される治療と、保険適用外の治療の2通りの治療法が存在します。
硬質レジン前装冠(前歯のみ適用)(保険適用)

これは保険適用の治療となります。前歯のみ適用です。
メリット | ・保険適用なので安価。 |
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デメリット | ・変色しやすい。 ・汚れが付きやすい。 ・欠けやすい。 |
セラミッククラウン(保険適用外)

これは保険適用外の治療となります。
メリット | ・審美性に優れる。 ・変色しない。 ・摩耗しにくい(耐久性がある)。 ・汚れが付きにくい。 |
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デメリット | ・値段が高い。 |
「セラミック」といっても、数種類のセラミック素材があります
実は、セラミックと一口に言っても、使う素材により何種類かに分かれます。
それぞれの特徴は以下のようになります。
ハイブリッドセラミックス

【特徴】
セラミックとプラスチックの混合物です。
プラスチックの性質を有しているので変色の可能性が有ります。審美性はオールセラミックより劣ります。
メタルボンドセラミック

【特徴】
表面はセラミックですが、裏側に金属を使用します。よって、金属アレルギーを起こす可能性があります。しかし、金属を使用しているので強度に優れます。審美性はオールセラミックより劣ります。
オールセラミック

【特徴】
素材はセラミックだけで出来ています。よって、金属アレルギーの心配はありません。また、審美性はこのなかで一番優れています。
しかし、硬く柔軟性が無いため「割れやすい」というデメリットがあり、強い力が加わる奥歯などには使用できません。
この3つの中で、最高素材と言われていたのが「オールセラミック」です。
しかし、割れやすいというデメリットが存在しました。
最近では、オールセラミックの「割れやすい」というデメリットを克服した素材が開発されました。
それがジルコニアオールセラミックです。
ジルコニアセラミックの特徴
―以前のオールセラミックよりも優れた審美性
―強度と柔軟性を併せ持つ
―金属アレルギーが生じない
―変色しない
―汚れがつきにくい
つまり、全てのセラミックの「いいとこ取り」したものが「ジルコニアオールセラミック」ということになります。