日本人の歯科的異常は、世界的に突出している

2020年9月1日

日本人の祖先と歯の関係について

健全な精神は健全な肉体に宿るといわれているように、健全な食生活よって健康な体は成り立ちます。実際の臨床現場や、学術的な調査によると、食生活が乱れた人ほど健康に悪影響が及んでいるということがわかります。また、諸外国と比較をすると、食生活が乱れがちな日本人は、歯列やかみ合わせが悪くなっていたり、顎の退化や歯周病の罹患率の高さなどが顕著になっています。

日本人が長寿として有名な2つの理由

日本や日本人が長寿として世界的に有名な理由として、2つの理由があります。
その理由は以下の通りです。

①世界トップクラスの衛生環境

1つ目は現代日本の医療や公衆衛生の環境が世界トップクラスの水準であること。

②優れた生活文化

そして2つ目は、かつての日本人や日本の生活習慣や生活文化が優れていたことです。

つまり、日本人の生命力などがほかの国の国民や民族の人々と比較をして優れているというわけではないのです。

皆さんも、日常生活や欧米やアジアなどの海外ドラマを通して、日本人の歯並びは、あまり良くないのではないかと感じたこともあるのではないでしょうか。食生活の悪化やよく噛まない食生活などが、このような歯並びなどの悪さに直結している原因の1つであるということができます。日本は世界でも有数の長寿国であるため、日本人の多くが抱えるお口のトラブルはそれほど大きな問題ではないのではないかとお思いの方もいるでしょう。

イタリアを例にした本物品質の食のこだわり

先ほど日本の食や食生活が悪化していると述べましたが、海外などに訪れた方は、心当たりがあるかもしれません。イタリア北部のフィレンツェを主な例として具体的な説明をしていこうと思います。ヨーロッパの広い地域にみられることですが、ヨーロッパは歴史ある住宅などを回収しながら数百年にわたって使う文化があります。ヨーロッパは文化の中心地だったこともあり、建築物のほかにも家具などの調度品や絵画なども大切にされています。
古い住居には地下室があり、現代ではその地下室は食糧庫やワインセラーとして活用しています。

1800年代初頭にフランス人のニコラ・アッペールが瓶詰を開発してから、様々な食糧を瓶に保存する文化が西欧に広くみられるようになりました。
特にオリーブの名産地であるイタリアはオリーブオイルを瓶に保存している人が多くいます。
瓶に保存されたオリーブオイルは10年20年と時を重ねるごとに風味や色合いが大きく異なり、それぞれに大きな魅力があるのです。
歴史のある家や一族では、100年を超えるオリーブオイルがあるところもあります。この100年物のオリーブオイルは10年物や20年物のオリーブオイルとは一線を画した透明感や香りが特徴です。

地中海沿岸では古くからオリーブが栽培されてきましたが、良質なオリーブ油を搾るためには、良質なオリーブを栽培しなければなりません。
良質なオリーブは、自然な状態の土地に放置されるようにして栽培されます。自然な状態なので、化学肥料などはもちろん与えません。フランスやイタリアなどでよくワインが生産されていますが、オリーブと同様に良質なワインを作るために化学肥料をブドウに与えない農家は多くあります。
もちろんオリーブもブドウも肥料を与えると多く収穫することができますが、風味は肥料を与えずに育てたものよりも劣ってしまいます。1本のブドウの木からワイングラス1杯分のワインをつくるような自然な生活こそがフィレンツェに住む彼らにとっての本物なのです。
もちろんこれはフィレンツェにとどまらず、例えばチェコやスイスなどの国々でも、小粒ながら自然な栽培を行った果物は味も香りも非常に濃厚なことが特徴です。もちろん果物のほかにも、ヨーロッパ全体で広く食べられている肉やソーセージ、ハム、ジャガイモやパン、ビールなども自然を生かした製造法で造られているので、風味が豊かで、簡素な味付けの料理でもおいしく食べることができるのです。
路上などの売店や露店で売られているサンドイッチなども、自然を大切にして作られているので、日本のような保存料などが多く使われたサンドイッチよりも豊かな味がするのです。
自然な食生活という点では、ベトナムやタイといった東南アジア諸国も当てはめることができます。
これらのような国々の屋台で売っているような食材も、自然な食材のみを使っていることが多いので、とても豊かな風味でおいしいことが特徴です。
飽食が叫ばれる日本で、ヨーロッパやアジアの諸国のような料理を口にしても、食品添加物などが多く使われているため、風味は現地の自然なものとは程遠いです。
日本で自然な風味のものを食べようとすると、高級なレストランや、自然な食材を使っている商品を使うしかありません。日本で大衆的に売られている食品や食材の多くは、コスト削減に重点を置いているため、ヨーロッパや東南アジアの食材へのこだわりとは全く逆であるということができるのではないでしょうか。

食事をもっと大切に

飽食が叫ばれて久しい日本社会や日本の食です。これは一見すると、豊かに見えますが、先ほど述べたような自然の食材という点で判断するととても貧しいということができるでしょう。この貧しい食や食事こそが、日本人の顎の退化などの身体の様々な不調などの原因の1つとなっているということが考えられるのではないでしょうか。

戦中戦後のあらゆるものが不足していた期間を過ごしている老人の方の中には、買ったものは信用できないという考えの方は少なくありません。そのような考え方の人は、料理を何でも手作りする人が多いことが特徴です。
数年前に発覚した牛肉の偽装事件を皮切りに様々な食品のトラブルが明るみに出ています。このことから、昔の年代の方が買ったものを信用しないということも納得がいくかもしれません。
現代の日本人は食品にコスト削減を追求するあまり、安い人工の食品添加物を使い、利益を確保しています。
食品のコスト圧縮にかける情熱は世界有数ということができるかもしれません。

しかし、このコスト圧縮の努力こそが、日本に飽食を招き、食を粗末にする原因となってしまったのです。
食がおろそかになってしまった結果、顎などの退化を招き、日本人が弱体し、日本の食材の信用の低下を起こしてしまったということができるのです。

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