虫歯予防におけるブラッシングの重要性について

2020年9月2日

間食の多さは虫歯リスクの高さ

虫歯のリスクを抑えるためには、不必要な感触を行わないようにし、飲食の回数を減らすこと、そして、砂糖の摂取量を減らすことが大切です。
食事の回数が増えることと、砂糖を多く摂取してしまうと口腔内のpHが下がってしまい、正常な値に戻るまでに時間がかかってしまいます。
私たちの身体には、口から肛門に至るまでの消化管のいたるところに様々な細菌が生息しています。
おなかの調子を整えるために乳酸菌やビフィズス菌といった良性の菌類を食べ物やサプリメントから摂取する方も多いように、私たちの健康は細菌と共存共栄を行うことによって成し遂げられているといっても過言ではありません。
つまり、健康な生活を営むためには、細菌のバランスを適切に保つことが重要なポイントなのです。
間食でおやつを食べたりジュースを飲んだりすることで、それらに含まれる大量の砂糖が口内に入っていきます。
砂糖によってお口の中のpHは酸性に傾きます。
お口の中の酸性化は、虫歯の原因となる「ミュータンス菌」等が増加する原因となります。
不要な間食を控えることにより、お口の中のpHは適切に保たれやすくなります。
そして、間食を控えることと同じくらい、お口の中のpHを適切に保つために大切なものが、日ごろの歯磨き(ブラッシング)です。

ブラッシングでお口の中を清潔に

ブラッシングの頻度でpHは変化する

ブラッシングの頻度によって、口腔内のpHも大きく変化します。
例えば一日に一回ブラッシングを行う方よりも、ブラッシングの頻度が二日に一回の方の方が、pHの下がり方も大きくなり、pHが正常な値に戻る時間も多く必要となります。
三日に一回、四日に一回……とブラッシングの頻度が減るごとに虫歯のリスクは大きく上昇するのです。

口内の細菌が育つメカニズム

ブラッシングを行ったあと、どれくらいの間歯はまっさらなままで保たれるのでしょうか。
歯を磨いた後にも絶えず唾液は分泌されます。
その唾液の中に含まれる「ペリクル」というたんぱく質が、それほど多くの時間をおかずに歯の表面に付着します。
ペリクルは接着剤のような働きを持っており、この上に様々な細菌が付着します。
この細菌たちは、唾液や食べ物、そしてその食べかすを栄養源として生きています。
これらの最近のうちのほとんどは、お口の中のpHが下がることで生息できなくなりますが、
「ストレプトコッカス・ミュータンス菌」や「ラクトバチラス菌」といった一部の菌類は、酸性化が進んだ口内でも生き延びることができます。
そのため、虫歯が発生・進行してしまうのです。

プラークがもたらす悪影響

そのような状態にもかかわらずブラッシングを行わずにいると、細菌のかたまりである「プラーク」はこれ幸いとばかりに厚みを増します。
その結果、深部にいる細菌には栄養分が到達しにくくなり、菌体内に貯蔵していた糖を分解するようになります。
そして、その菌が酸をさらに分泌するので、pHがより低下するのです。
虫歯予防として、一部の細菌を死滅させる働きのある化学的な薬剤を使用する方法もあります。
しかし、この方法はお口の中の細菌バランスを崩壊させてしまうほか、プラークが蓄積している場合は、表面の細菌だけ死滅し深部の細菌には影響を及ぼさず、根本的な解決には至れません。
虫歯を予防するためには、プラークを歯から徹底的に取り除くことが最も大切なのです。

ご家庭でできる虫歯予防対策

歯磨きツールも効果的に使いこなしましょう

当院でも、患者さんより「家で使う歯磨き粉はどのようなものが良いのか」というご質問をいただきます。
歯磨き粉を選ぶ際の重要な条件として、殺菌性や研磨性、発泡性や保湿性、そしてそれらを結合させる性質などが挙げられます。
それと併せて、お口に入れるものですので、用いられている素材が安全なものか、というのも選ぶポイントのひとつと言えるでしょう。
普段の歯磨きには、歯ブラシのほかにも、デンタルフロスの利用も大きな効果を発揮します。
歯と歯の間隔が大きい方は歯間ブラシの使用や、タフトブラシと呼ばれる細かい部位専用の歯ブラシをお使いいただくと、より高い効果が見込めます。
他にも、電動ブラシや音波ブラシといったツールもプラークの除去に効果的です。
このように、歯磨き用のツールには実に多種多様なものがございます。
そのいずれを選択されるにせよ、最も重要なのはプラークをきちんと落とすことができるか、ということです。
プラークが適切に除去できているかどうかの確認は、歯科医にかかり、歯科医師や歯科衛生士による診療を受けていただくのが最も確実といってよいでしょう。

ブラッシングは歯周病対策にも効果的

そして、日々のブラッシングによってプラークを除去することは、歯周病の予防や治癒にも大きな効果を発揮します。
歯ブラシの毛先がプラークを取り除くだけでなく、歯と歯茎の隙間に歯ブラシが入り込むことによって、
空気を嫌う歯周病菌の一部の死滅が期待できるほか、歯ぐきへのマッサージ効果もあるため歯ぐきの血行を促進させることができたりもします。
このように、日常的に何気なく行われるブラッシングには、非常に多くのメリットがあるのです。

まとめ

健康なお口と歯を末永く保つことは、何よりもその歯の持ち主である皆様にとってかけがえのない財産となります。
歯科医院の適切な指導の元、健康なお口の環境を育んでいただければと思います。
八王子エリアで虫歯の予防をお考えの際は、多賀歯科医院にお気軽にご相談ください。

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