甘いものを食べると虫歯になりやすい理由とは

2020年8月30日

お菓子=虫歯になる、こんなイメージをお持ちではないですか?

多くの皆さんは、虫歯になりやすい食生活はどのようなものか、と想像した時、きっとキャンディーやジュース、グミといったお菓子をたくさん食べている人が虫歯になりやすいのではないかと思われるのではないでしょうか。
それもそのはずで、小さいころに親御さんや学校の先生などに
「甘いものばかり食べていると虫歯になるよ」
と教わってきた経験がどなたにもあるはずだからです。
現に、お菓子をたくさん食べる習慣のある人は、世代を問わず虫歯になりやすい傾向にあります。

それでは、なぜお菓子などの甘いものをたくさん食べると虫歯になりやすくなってしまうのでしょうか。

糖分は虫歯菌のエネルギーとなります

甘味のある食べ物には、いくつかの例外を除き糖が含まれています。
健康に気をつかう習慣のある大人は、糖分の摂取は肥満リスクを高めると言うことで警戒されますが、糖分には肥満リスクのほかにも、虫歯菌のエネルギーとなる面もあり、必然的に虫歯になるリスクも高まります。
虫歯菌は酸を出す働きがあり、この酸によって歯が溶かされ、結果として虫歯となるのです。
しかし、ただそこにあるだけでは虫歯菌は頻繁に酸を出すことができません。
酸を出すためには虫歯菌のエネルギーとなる糖が必要となるのです。
つまり、糖を摂取する機会が多くなれば、それだけ虫歯菌にエネルギーを与える機会が増えてしまう、ということです。
しかし、糖は人間が生きていく上では欠かせないエネルギーでもあるので、糖分を過剰に忌避してしまうのもよろしくありません。
そのため、仮に糖の摂取を控えるとしても、栄養バランスが整っている食事を心掛けるようにしましょう。

糖分以外にも虫歯のリスクを高める食生活があります

先の項では、、糖分をたくさん摂取すると虫歯に罹患するリスクが高まる、と述べました。
実はこの他にも、虫歯に罹患するリスクを高める食習慣があります。
さて、虫歯のリスクを高める食生活や食習慣とはどのようなものがあるのでしょうか。

だらだら食事をする

これはお子様の内にありがちな食事の食べ方です。
食事に長い時間をかけ、だらだらと食べてしまう習慣でもあり、「だらだら食い」などとも呼ばれます。
人間の体は、食事によって口の中で脱灰と再石灰化が繰り返し行われている、という仕組みがあります。
再石灰化をすることによって、脱灰で高まった虫歯リスクを守る働きがあります。
しかし、食事にいたずらに時間をかけてしまうことで、歯の再石灰化を正常に行うことができなくなってしまうのです。

間食を取る

間食とは、食事と食事の間にお菓子などを食べる習慣です。
お子様は大人と比べて胃が小さいので、エネルギー摂取を目的として間食を取る、ということが求められます。
しかし、間食では主にお菓子を食べることが多いため、結果として糖分の摂取による虫歯リスクが向上します。
また、間食が続いてしまうことによって、再石灰化が行われる機会も逃してしまい、脱灰ばかりが進んでしまうのです。

食べ物をよく噛まない

食べ物を咀嚼することで、唾液の分泌が促されます。
そのため、ものをよく噛まずに食事をしてしまう人は当然唾液の分泌量も少なくなります。
唾液には、お口の中の細菌を流す役割があります。
この細菌の中には、虫歯菌や歯周病菌も含まれています。
そのため、よく噛まずに食事をとる習慣がついてしまうと、お口の中に唾液がしっかり分泌されていれば流れていたような細菌が残ってしまいます。
その結果虫歯のリスクが高まるのです。

虫歯を予防するためには

先述の内容の通り、虫歯のリスクを少しでも抑えるための手段として、
・糖を過剰に摂取しないこと
・食生活を改善すること
この二点が挙げられます。
確かにこれらは確かに虫歯予防には効果が見込めますが、実のところこれだけでは完全な虫歯予防になる、とは言い切れません。
虫歯予防の効果をより高めるためには、次に記載することも行っていただくことをお勧めします。

歯磨きの磨き方に気を付ける

歯磨きの場面において何よりも大切なのは、その回数よりも、磨き方です。
いくら磨く回数が多くても、歯に溜まったプラークを除去できなければ虫歯になりやすくなってしまいます。
特に就寝時は唾液の分泌量が減るため細菌が繁殖しやすくなります。
そのため、夜の歯磨きは丁寧に時間をかけて行うことが大切なのです。

適切なプラークコントロールをするための歯の磨き方

プラークを減少させ、増加を抑止することを「プラークコントロール」といいます。
プラークコントロールを行う歯磨きを行うためには、通常の歯ブラシによるブラッシングのほかに、デンタルフロスや歯間ブラシを組み合わせましょう。
そして、正しい磨き方を身に付けるために、歯科医院で磨き方の指導を受けていただく、というのも重要です。
また、薬局などでも販売されている「プラークテスター」を使用するのもおすすめです。
プラークテスターを使用すると、歯に紛れ込むような色味をした歯垢に色を付けてわかりやすく可視化させることができます。
これでプラークがどこに残っているかを視覚的に確認し、確実に磨き残しを減らすことが可能となります。

定期検診の受診がおすすめです

歯科クリニックで定期検診を受けることで、虫歯予防に高い効果を見込めるブラッシング指導や、歯のクリーニング、虫歯予防のための生活習慣改善のアドバイスなど様々なメニューを受けられます。
定期検診を受診するメリットは、虫歯予防を行うことにとどまりません。
定期的に歯のプロである歯科医師に歯の状態を確認してもらうことで、虫歯になってしまった場合も重症化させずに治療ができるという大きなメリットがあります。
定期的に歯科クリニックに通うことで、早期発見・早期治療が可能になるのです。

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