虫歯予防の基本ポイントとは

2019年7月31日 八王子 歯医者 多賀歯科医院 コラム写真3

家族が主体となって虫歯予防を行いましょう

日本国内間で、口腔衛生思想の教育活動の熱心さや普及の度合いにより、お子様の虫歯保有者率の地域差が生じている、ということがあります。
関東地方に位置するとある県の県庁所在地では、1 歳6 か月のお子様の検診データでは虫歯保有者率が4.3%でした。
これが同県内のとある農村部に目を移すと、30%を超える数値になっている、というデータがあります。
県庁所在地では保健所を中心として熱心な虫歯の予防活動に取り組んでいたため、非常に少ない割合になっているようです。
その一方で、農村部では保健所や親御さんからの喚起がそれほど熱心ではなかったためか、3 割を超えるお子様が虫歯に罹患してしまっている、という現状があります。
この状態が続けば、この農村部にお住まいのお子様たちのほぼ全員が、成⾧するにつれ虫歯を罹患しかねません。
子どもの虫歯保有率は年齢が上がるとともに上昇し、就学児童検診では虫歯に罹っていない子どもの方が少数になってしまいます。
そのため、先ほど述べたようにお子様のいらっしゃるご家庭や、お住まいの地域の方々が、しっかりとしたお口の衛生意識を持つことが重要です。
例えば、お子様をお持ちの親御さんを中心として、歯磨きや衛生意識への理解を深め、虫歯予防を行って、広めていく、といったことが大切なのです。

虫歯の少ない北欧から学びとることができるものとは

北欧にあるノルウェー、フィンランド、スウェーデンといった国々は、虫歯がとても少なく、お子様たちも、とても綺麗な歯をしています。
北欧で虫歯が少ないのには、いくつかの理由があります。
以下の3点はその代表的な理由です。

お菓子を与える日を決めている

土曜日をお菓子の日と決め、他の日にお子様に甘いものを与えないようにしている、という風習があるそうです。
この節度のある習慣が、お子様の歯から虫歯を護っている、といっても良いでしょう。
一方で、日本では北欧のような親の教育的態度が確立されておらず、甘いものをいつ、どのタイミングで与えるかは、保護者の方によって異なってきます。
そのため、お子様をつい甘やかしてしまったり、お菓子を節度なく与えてしまいがちな状況が起こりやすくなっています。

自然の恵みをそのまま食べる

次に挙げられるのが、自然の恵みをそのまま食べる食生活です。
北欧では、ジャガイモやパンを主食として、肉や魚、野菜などを、食材の形が残るような調理法で食べることがほとんどです。
自然のものを食べることで、体や歯を丈夫にすることができ、虫歯にもなりにくくなる、と言われています。

健康教育が充実している

そして3つ目の理由は、健康教育が充実している、ということが挙げられます。
もともと北欧は保健衛生教育や医療、福祉が充実していることで世界的にも有名ですが、この中でも特に衛生意識のレベルは非常に高水準で、広く国民に浸透しています。
一方でわが国日本は、戦後急速に経済発展を遂げ、物質的には世界有数の豊かな国になりましたが、国民の健康志向や衛生意識などの立ち遅れは否めず、衛生意識においてはまだまだ発展途上国と言ってもよいでしょう。
とあるチューイングガムのCM などから、北欧の人たちの虫歯の少なさはフッ素やキシリトールによるものが大きい、と主張する方もいらっしゃいますが、これはすべて正しいとは言えないかもしれません。
なぜなら、キシリトールなどが普及するよりさらに前から北欧では虫歯が少ないからです。

文化的にも成熟した国家・民族を目指しましょう

世界には虫歯などのお口のトラブルが少ない国家が数多くあります。
これらの国々は、未開の地に住む民族などに多く見られる、昔からの食や暮らしがあまり変化していない国家・民族であるか、その逆に⾧い歴史を通して成熟した文化を築いた国家・民族であるかのどちらかに分類することができます。
例えばアフリカのマサイ族やモンゴルの遊牧民、中国の少数民族であるサニ族などが前者、北欧などの欧米先進諸国が後者に分類できます。
一方で、物質文明や経済発展ばかりが進み、文化的成熟が追い付かない国々というのは虫歯が多く、健康面でも問題を抱えていることが多くなります。
日本やアメリカ、ブラジルなどがこれらの国々の典型で、最近ではものすごい勢いで発展しつつある中国や東南アジアの各国がこの中に加わりつつあります。
このような現状を踏まえ、日本の地域格差を比較検討すると、我々がまず始めなければならないのは、「家族」という小さな世界の文化的なクオリティを向上させ、衛生意識や健康観を充実させることなのではないでしょうか。

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