お子さんに適切なブラッシングを教えましょう

2019年7月25日

ブラッシングは1本目の乳歯が生えたら始めましょう

子どものブラッシングは、いつから始めたらいいのですか、という疑問はお子さんがいらっしゃるご家庭の多くが抱いたことがあるのではないでしょうか。乳歯が1本顔を出した時からブラッシングを始めるようにしましょう。
それに乳歯は、成長期における子どもの咀嚼の主役であるため、正しい栄養摂取を助け、咬むことによって顎骨も成長します。また、乳歯は永久歯が正しく萌出するためのパイロット役も果たします。
そのため乳歯の存在はとても大切であり、決して軽視してはいけないのです。また、ブラッシングの習慣を小さいころから意識させるためにも、最初から習慣づけることが大切です。大きくなって、ブラッシングの大切さを理屈で理解する前に、歯は食べたら磨くものという習慣を体にしみ込ませてしまうことが大切です。この習慣はトイレに行った後に手を洗う、などと同様です。では、子どもの歯はいつごろ萌出するのでしょうか。

乳歯の萌出時期

ここでは標準的な乳歯の萌出時期を示しましたが、乳幼児にも個人差はもちろんあるため、3~4カ月程度の差がある場合も決して珍しくはありません。そのため、乳歯の萌出が遅れたからといって心配する必要はありません。6ヵ月~10カ月遅れて乳歯が萌出する例もあります。いずれの場合も、歯胚があれば乳歯はいつか萌出します。萌出が遅れても特に悪い影響もないので、心配は不要です。

乳歯萌出の時期と順序

1、最初に萌出するのは下顎乳中切歯です(生後6カ月前後)

2、次に下顎乳側切歯と上顎乳中切歯(生後7カ月前後)

3、上顎乳側切歯(生後9カ月前後)

あとは1年以上たってから下顎第1乳臼歯、上顎第1乳臼歯、下顎乳犬歯、上顎乳犬歯、下顎第2乳臼歯、上顎第2乳臼歯の順で萌出します。乳歯列完成は生後約2年です。
この時期のブラッシングの習慣づけは、美しい乳歯列を守ること、意識させることの両面で非常に重要です。このころの子どもは自分からすすんでブラッシングするはずはありません。もちろん、歯を上手に磨くこともできません。お母さんを中心に家族が一緒に楽しく付き合い、ブラッシングの面倒をみてあげることが大切です。

成長に伴ったブラッシングの習慣づけの手順

1、乳歯が1本生えたらブラッシング

乳歯が1本生えたらブラッシングを開始しますが、最初は粘膜が弱いため、痛がるようでしたら、水で濡らした綿棒などで清掃してもよいでしょう。

2、何本か乳歯が萌出したら、小さな乳児用ブラシで磨く

何本か乳歯が萌出したら、小さな乳児用ブラシで磨きましょう。お子さんに歯ブラシをなじませるため、ブラシをおもちゃ代わりに与えてもよいかもしれません。子どもは何でも母親のまねをしたがるため、お母さんが率先して楽しそうにブラッシングしてみせることも大切です。

3、1歳半くらいから自分でブラシを使う

1歳半くらいから不完全ながら自分でブラシを使うようになります。子どもが自分でブラシを使った後、親御さんがひざの上に子どもの頭をのせ、口を上からのぞき、仕上げ磨きをしましょう。

4、2歳前後から、かなり上手に歯を磨けるように

2歳前後から、かなり上手に歯を磨けるようになります。しかし、小学校中学年ころまでは、親の仕上げチェックが必要です。

5、それ以後は原則として自分で磨かせる

それ以後は原則として自分で磨かせて、親御さんが時々チェックし、アドバイスするようにしましょう。

歯磨きの習慣化には時間がかかるので、早い時期から習慣化するように心がける

ブラッシングの習慣化で大事なことは焦らず、時間をかけて付き合いながら身につけさせることです。小児科医の方の中には、小さい時からブラッシングを行うと、精神的に悪影響があるとおっしゃる方がいます。しかしながらこの意見は必ずしも正しいとは言い難いものです。なぜなら、幼いときに歯磨きを放置し、後々になってから無理に歯磨きを習慣づけようとすると、お子さんは嫌がるようになってしまいます。そのため、最初から時間をかけ、ゆっくりと歯磨きの習慣を身につけさせましょう。
また、1歳半前後から、虫歯になってしまうお子さんは急速に増加します。そのため、早いうちから歯磨きの習慣化が必要なのです。

ブラッシング成功のカギはお母さんにあります

乳幼児は、非常に繊細で鋭敏な感受性を持っています。特に母親の心を感知し、母親が許す範囲でわがままをいったり泣いたりしているのです。もちろん、父親やほかの家族の存在も重要ですが、乳幼児はお母さんが大好きで、その分、母親の影響力が大きいのです。したがって、母親の本音がどこにあるかが一番大切なのです。
母親が心の底から、子どものためにブラッシングが大切だと考えていれば、子どもは素直に受け入れるようになります。子どもは大好きなお母さんの願いを踏みにじるようなことはしないのです。
また、乳幼児の時期は口腔衛生意識や健康観を養う基礎となる大切な時期です。そのため、歯磨きの指導は、ぜひ楽しく、一生懸命やってみて下さい。お母さんの意識が高いほど、お子さんの大切な歯は美しく輝いた歯になります。

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